介護事業コンサルティング

介護事業コンサルティング

事業運営改善支援

経営分析

決算書ほか経営実績に基づく経営状況の分析

課題抽出

改善すべき事項の確定と共有
潜在する問題点の明確化

対策の検討と実施

対策検討時、情報共有

結果の測定

定量的測定を行うための目標数値化
社内、社外要求事項の確認

継続的改善

恒常的改善体質の構築
定期チェック実施

コンサルティングスキーム

コンサルタントが定期的に貴社へ訪問し、現場で業務遂行します。お客様を肌で感じ一緒に改善事業を推進します。
経営改善の成否は、課題の正確な把握に依るところが大きいといえます。事業所の雰囲気、職員の振る舞い、利用者の処遇なども改善のINPUTとしてとらえるため、基本的に担当者が貴社に伺い現場で業務(分析や課題対策実施など)を行うことを前提としてサービスを提供させていただいております。日々発生する問題を担当者にご相談ください。

コンサルティング費用

費用についてはお見積りいたしますので、お気軽にご相談ください。
(お客様の要求事項に対応するための作業を算定いたします)

その他

定期訪問サービス
課題を特定せず、都度発生する問題を現場でお客様と一緒に解決します。

ISO9001QMS(品質マネジメントシステム)に
則した事業運営体制の構築

介護事業運営は、要求事項(利用者、家族、法令・規制、行政庁指導など)が 多岐に渡りそれらの応答とは別に 突発的に生じる様々な問題への対応についても 腐心されておられることと拝察いたします。これらを放置しておけば、より複雑で困難な解決を強いられ、健全な事業運営の妨げにもなりかねません。
先ずは、問題を発生させないこと、発生したとしても体系的な対応を行えること、 再発を防止する検討がなされること、そして、二度と同様な問題を発生させない仕組みに改定することが重要です。
弊社は、このような問題対応から、事業所の健全な運営(継続的改善)を実現できるマネジメントの 仕組み作りをご提案申し上げます。 事業運営の改善を考慮されている皆様にぜひご検討いただけたらと存じます。

ISO9001とは?

ISO9001(JISQ9001:2008)は、製品そのものに関する規格ではなく、「製品を作り出す課程を規定する」規格です。つまり、品質の保証を含んだ顧客満足向上を実現するための規格であり、より良いサービスを提供する(利用者の求めに応じる)ために業務システムを正しく管理し運用することを実現するための規格であるといえます。ISO9001規格の要求事項を満たす運営体制を実現することで、次のようなメリットを得ることができます。

施設方針・目標の明確化

経営者の方針・目標に則り階層、部門、個人ごとに目標設定し、達成度評価及び改善を継続的に実施します

業務の標準化

誰が行っても均一で良質なサービスを提供できる(目的、ルール、手法の明確化)

役割・権限の明確化

担当者、責任者を明確にし、伝達と共有をスムーズに行える(意志伝達、決定のルール化、責任の明確化)

文書の一元管理

社内文書(規程、マニュアル、記録)、社外文書の保存場所及び方法・期間・破棄条件・改訂履歴

リスク管理体制強化

事故対応、苦情処理の明文化及び予防を含めた再発防止によるリスクマネジメント能力向上

職員能力開発

教育、訓練の制度化、力量判断による職員一人ひとりのレベルアップ

恒久的な業務改善(PDCAによる)

計画、実行、評価、改善サイクルを確立し継続的に業務改善を実施

ISO9001(JISQ:2008)規格要求事項の一例

ISO9001に則した業務システムを構築するためには、規格要求事項に則した業務運営体系を定めなければなりません。この要求事項は、管理者に求められること、事業所の方針・目標に関すること、資源(人・物)に 関すること、サービスの提供と品質に関すること、トラブルの解決に関すること、内部統制に関することなど、多岐にわたりそれぞれ規定された要求事項を満たす必要があります。
下記に規格要求事項の一部分とその解釈についてご紹介いたします。

ISO9001規格要求事の一例
5.3 品質方針

トップマネジメントは、品質方針について、次の事項を確実にしなければならない
a) 組織の目的対して適切である
b) 要求事項への適合及び品質マネジメントシステムの有効性の継続的な改善に対するコミットメントを含む
c) 品質目標の設定及びレビューのための枠組みを与える
d) 組織全体に伝達され、理解される
e) 適切性の持続のためにレビューされる

5.4.1 品質目標

トップマネジメントは、組織内のしかるべき部門及び階層で、製品要求事項を満たすために必要なものを含む品質目標が設定されていることを確実にしなければならない品質目標はその達成度が判定可能で、品質方針との整合性がとれていなければならない

上記は、ISO9001規格要求事項の5章(経営者の責任)に含まれる事項で、事業所の方針やその事業所の中の部門毎の目標設定に関する内容が定められています。

解釈
5.3 品質方針

トップマネジメントとは、その組織(事業所)の運営について主権のある代表者のことであり、社会福祉法人であれば 理事長(または施設長)、営利法人であれば代表取締役といった職位の方を指します。コミットメントとは「宣言」や「誓約」の意味します。
この章の要求事項をわかりやすく表現すると、
a) トップマネジメントは、その事業所に適切な方針を定める
b) 継続的に改善するすることを誓約する
c) 部門ごとの目標設定に対する枠組みをつくる
d) 方針をわかりやすい言葉ですべての職員に伝達する
e) 適切か否かの評価を行う となります。
※多くの介護事業者は、方針設定(理念などを含む)はなされているものの、方針と連動した「部門目標」の設定とその枠組み、またすべての職員に対する方針 の周知と理解に関して未整備な状況が散見されます。

5.4.1 品質目標

ここでは、品質方針と連動する部門ごとの目標設定が求められています。この目標は達成できたか否かを判定できるものにしなければなりません。

事業運営体制構築支援

ISO9001規格の導入に際しては、社内で品質管理責任者をリーダーとするプロジェクトチーム設置が欠かせません。各部の責任者(あるいは代務者)を含み、チーム内での情報共有、意思統一を図り導入に向けて取り組みを行います。トップマネジメントは、チーム活動がスムーズに行えるよう体制の創立・維持に配慮しなければなりません。(ISO9001認証取得は必ずしも必要ではありません。従って認証ではなく規格に則した体制構築と表現します)

QMS(品質マネジメントシステム)導入までの工程
キックオフ
トップマネジメントによる開始宣言、貴社プロジェクトメンバー選定
貴社
ITHC
分析
(現状業務)
課題、問題点、法令・規制要求事項への適合状況、業務の流れ、業務所管
状況等 について、担当部署、(部員)に対する弊社からのヒアリング実施
貴社
ITHC
初期評価
要求事項に対する適合状況を貴社へ報告(初期評価報告書)、
(課題、問題点及び業務改善の提案を含む)
貴社
ITHC
文書化作業
規定、マニュアル、手順書記録等 品質文書作成
貴社
ITHC
運用
完成したQMS(品質マネジメントシステム)を現場で試験運用開始
(不適合、改善要求、ペンディング等の管理)
貴社
ITHC
レビュー
品質管理責任者、トップマネジメントによるQMSのレビュー
(改善が必要な事項の抽出、改善指示)
貴社
ITHC
内部監査
内部監査員によるQMS適合状況監査実施
貴社
ITHC
品質管理文章サンプル

プロセス関連図では次のような事項が明らかになります。
・縦の流れ プロセスの相関関係、プロセスの流れ
・横の繋がり プロセスの所管(決済、権限)と遂行者、関連部門の相関関係(情報)
・INPUT/OUTPUT プロセスに必要な資源とプロセスの結果発生する(得られる)事項